カンヌ国際映画祭で「パルムドール」を受賞した是枝裕和監督の四柱推命は!?

是枝裕和監督の映画「万引き家族」が、カンヌ国際映画祭で「パルムドール」を受賞しました。

是枝裕和監督に聞く、「万引き家族」に詰め込んだ“10年間”の思い

5/22(火) 11:49配信
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映画「そして父になる」「海街diary」などを手がけ、最新作「万引き家族」がカンヌ国際映画祭で最高賞「パルムドール」を受賞した是枝裕和監督。
同作は、古びた平屋に、家主の初枝(樹木希林さん)の年金目当てに治(リリー・フランキーさん)、信代(安藤サクラさん)、息子の祥太(城桧吏さん)、信代の妹・亜紀(松岡茉優さん)が暮らしています。
彼らは、社会の底辺にいるような一家でありながら笑いの絶えない日々を送っていますが、ある事件をきっかけにバラバラになってしまい……家族とは何かを問いかけるヒューマンドラマです。

オトナンサー編集部では、是枝監督にインタビューを実施。
同作に詰め込んだという、この10年間に考えたことや、ドキュメンタリーではなく映画にした理由、音楽について聞きました。

母を亡くした焦燥感、父になった戸惑い

Q.この10年間に考えたことを詰め込んだ、とありますが、「詰め込んだこと」を具体的にお願いします。

是枝監督(以下、是枝)
「10年前は『歩いても 歩いても』を撮った後で、母親が亡くなってすぐ撮った作品です。
自分はもう誰の子でもないというある種の焦燥感、そして自分に子どもができ、こうしてつながっていくんだと実感し、『そして父になる』を撮りました。
自分はいつ父親になったんだろうという、ある種の戸惑いがベースにありました。

撮る前は、嫁さんは子どもを産んだらすぐ母親になり、父親は遅れてなっていくものだという感覚でした。
でも、母親も産んだらすぐ母性が生まれるのかというとそうでもなく、そういう強迫観念や抑圧の中で悩んでいる女性も多いだろうし、産まなければ母親になれないのかというと、そうでもありません。
だから、産まなくても母親になろうとする人を登場させてみようと思いました。
そういうものが積み重なり、できているという意味で、10年と話したのかもしれません」

Q.ドキュメンタリーではなく、映画にした理由は何でしょうか。

是枝
「ドキュメンタリーだと家の中にカメラを入れられないからです。
『誰も知らない』を撮った時も思いましたが、ドキュメンタリーは倫理観からいって、子どもたちの生活を事後に外から撮るしかないじゃないですか。
あのアパートの子どもの暮らしにカメラを入れるのは、フィクションでしかできないから、そういう寄り添い方をしてみたいと思って作りました。
今回もそういうことです」

Q.劇中で「スイミー」が使われていますが、なぜでしょうか。

是枝
「養護施設に行った時、施設で生活している女の子がいて、突然『スイミー』を読み始めました。
皆が止めるのに最後まで読み通しました。
僕らもじっと聞いて、最後に拍手したら、すごく良い顔で笑いました。
本当は親に聞かせたいんでしょうね。
それで、少年が押し入れで『スイミー』を読んでいるというシーンを考えて、家の周りにある青いトタンが水や海に見えたので、あの家族を海の底にいる人たち、小さな魚たちが集まっているイメージで作ろうと思いました」

Q.安藤さんとは初めてのお仕事ですが、いかがでしたか。

是枝
「とにかく素晴らしかったので、僕は手を合わせて見ていただけです。
海のシーンで樹木希林さんが『よく見るときれいだね』と言うセリフがあるのですが、あれは希林さんのアドリブです。
希林さんが自分でそう思ったから言ったらしいです。
それを聞いた後、そんなふうに見えるシーンを何カ所か書いています。
そう見えるように、近藤龍人さんが撮ってくれているんですが、希林さんのひと言をきっかけに取り調べのシーンも研ぎ澄まされ、神々しくなるんです。
時折、演技や演出を超えた何かが出ています」

Q.子役にはどんな演技指導をされたのでしょうか。

是枝
「特に何も言っていません。
オーディションは、台本を読むのではないやり方で行い、その場で順応していくというか、相手のセリフを受けてしゃべれる子を残しています。
現場では怒らないようにして、泳がせて、楽しく毎日走り回ってるように、圧をなるべくかけないようにしていました」

Q.松岡さんはいかがでしたか。

是枝
「あの年代では抜群にうまい役者です。
松岡さんは、ある作品のオーディションで出会ったことを覚えていて、その時から、非常にクレバーな役者という印象を持ちました。
彼女の出演作品で、特に印象に残っているのは『問題のあるレストラン』『ちはやふる』。
抑えているのに、見事にその子の抱えている感情が見えてくるところ。
そういう演技が、非常にうまい役者だと思いました。

松岡さんとリリーさんが畳でやり取りしているシーンがあるのですが、そこの表情が素晴らしい。
あと、髪を切った佐々木みゆちゃんを鏡の前に連れて行って、あの女の子から笑顔を引き出しています。
僕が書いたのは前半だけで、あの子の笑顔を撮りたいとだけ伝えました。
みゆちゃんは、松岡さんのことが大好きだったので、休憩時間もずっと仲良くしていて、良い表情を引き出してくれました」

Q.現場の雰囲気はいかがでしたか。

是枝
「穏やかな、なごやかな、笑いの絶えない、リリーさんがくだらない話をして、皆が乗ってくるような現場でした。
良いバランスだったと思います」

Q.音楽がだいぶ静かで、主張しないように感じました。

是枝
「細野晴臣さんがやってくれることになって、編集したものを持って行ったら『音楽要らないね。良い意味でドキュメンタリータッチだから、音楽入れると邪魔になります』と言われました。
メロディーラインを作らないように、でも、和音が鳴っているとかそういうあり方をしたいということでした。
とても良かったです」

Q.最後に、見どころを教えてください。

是枝
「役者のアンサンブルを見ていただければ十分かな。
皆、素晴らしかったです」

映画「万引き家族」は6月8日から全国公開。

[出典:是枝裕和監督に聞く、「万引き家族」に詰め込んだ“10年間”の思い(オトナンサー)(Yahoo!ニュース > https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180522-00014783-otonans-ent ]

そんな是枝監督の四柱推命をしてみました。

是枝裕和監督(1962年6月6日生まれ)

年 壬寅 印綬 帝旺
月 丙午 傷官 長生
日 乙亥     死

大運 辛亥 偏官  死
流年 戊戌 正財  墓

比肩星 木 ●●△
食傷星 火 ●●△
財星  土 
官星  金 
印星  水 ●●

是枝監督の命式は!?

乙亥日生まれの是枝監督。
以前書いた、渡部篤郎さん、和田アキ子さん、長沼毅さん、貴乃花光司さん、南明奈さん、岡田義徳さん、剛力彩芽さん、石川佳純選手、沢村一樹さんも乙亥日生まれでした。
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乙は陰の木、亥は冬(11月)の水(陰)です。
風雪に耐えて懸命に生きている草花に、凛とした強さを感じます。

年柱の印綬:帝旺から、家系のバックボーンが、学者や先生、宗教家など、人に教える立場だったと推測されます。
是枝監督も、映画を観る人に何か教訓を伝えたいような感じがします。

印綬傷官の形は、鋭い感受性と豊かな文学性が特徴です。
映画を観ても、派手さはなく淡々とストーリーが流れていきます。
実体験の中で感じた自分の感性を、重厚なテーマで映像化したいという表現者の性を感じます。

今年が財官印が揃った年だったことも「パルムドール」受賞につながったのかなと思います。
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