「燃える男」星野仙一さんの四柱推命は！？

「燃える男」星野仙一さんが亡くなりました。

ドラマチック野球人生＝「強さの証明」実践―亡くなった星野さん 1/6(土) 6:25配信

「燃える男」星野仙一さんが亡くなった。
投手として球威、制球力ともずばぬけていたわけではなく、自称「二流の投手」。
だが、打者への闘志では誰にも負けないという自負があった。

父の仙蔵さんは、自分が母・敏子さんのおなかの中にいる時に亡くなり、女手一つで育てられた。
明大野球部では名物監督の島岡吉郎氏に見いだされ、後に盟友となる法大の田淵幸一、山本浩二らと東京六大学リーグで神宮球場を沸かせた。

ドラフト会議を控え、巨人から「法大の田淵を取れなかった場合は1位指名する」と伝えられていた。
しかし、その約束をほごにされたという思いから「打倒巨人」に燃えた。
王貞治、長嶋茂雄に立ち向かい、通算35勝の巨人戦では「超二流の働きはできた」。

3球団で采配を振り、戦後生まれで初の1000勝監督になった。
中日で2度目の指揮を執って2年目の1997年にナゴヤドームが開業。
広い球場に適応できず、この年最下位に沈むと、投手力と守備力を重視する方向にかじを切り、99年の優勝に結び付けた。

積極的にトレードを仕掛けた。
米球界にも独自の情報ルートを持ち、ゼネラルマネジャー（GM）に近い役割を担った。
阪神でシニアディレクター（SD）を務めていた2005年。
巨人の次期監督候補に挙がったが、SDとして阪神に残留した。
就任には至らなかったが、星野さんは後年、巨人の実力者が当時会いにきて、監督就任を要請されたことを明かしている。
「生涯の宿敵」としていた巨人からも、その手腕とカリスマ性を評価された証しと言えるだろう。

監督歴17年でリーグ優勝4回。
OBとしてファンの絶大な支持を得た中日での胴上げ。
4年連続最下位だった阪神を2年でよみがえらせた03年のリーグ制覇。
集大成は創設9年目の楽天に初優勝と日本一をもたらした13年の戦いだった。
阪神のSDだった10年オフ、「また野球がやりたい」との思いが募っていた時、楽天からオファーが届くと、その年最下位の新興チームに飛び込んだ。

11年3月に東日本大震災が発生。
仙台が本拠地の楽天の選手たちは積極的に支援活動をこなしていた。
就任3年目の開幕前、星野さんは選手に諭した。
「この2年間、被災者の皆さんに優しさを振りまいてきた。でも、われわれの仕事はプロ野球。強さを伝えないと本当の優しさは生まれない。Bクラスばかりじゃ子どもたちは悲しむぞ。今年は強さを証明しよう。強さを届けよう」。
選手の目の色が変わった。

負けないエース、田中将大投手（現ヤンキース）を中心に結束してリーグ優勝。
宙に舞った心境を「本当にうれしかった。監督人生最後だと思って引き受けているから意地だった」と振り返った。

監督を務めた3球団では、いずれも劇的な形で優勝を引き寄せファンの喝采を浴びた。
その理由を「周りの人に恵まれた。俺は人間が好きだった」と明かした。
人を引き寄せる魅力が、ドラマチックな野球人生を支えた。